Blog

縮毛矯正をかける時。アルカリ性縮毛矯正と酸性縮毛矯正どちらがいいのか?

2023.2.17  ヘアスタイル  髪質改善縮毛矯正
辻堂駅西口から歩いて30秒。
駅近の美容室プロヴァンス
オーナースタイリストの芳野です。



プロヴァンスは個人店で
プライベートサロンです。
マンツーマンで最初から最後まで一人の
スタイリストが担当させてもらってます。
縮毛矯正とショートヘアが得意です。

今回のブログではタイトルにある通り


縮毛矯正をかける時に
アルカリ性の縮毛矯正がいいのか?
酸性の縮毛矯正がいいのか?


という事について書いていきたいと思います。


縮毛矯正をかけていと思っている方たちが
このアルカリ性縮毛矯正がいいのか
酸性タイプがいいのかという疑問に
ぶつかる理由としては


『縮毛矯正かけたいけどダメージしたくない』

という理由からアルカリ性の縮毛矯正が
いいのか酸性の縮毛矯正がいいのかという
問題に悩まされるのだと思います。

そして、今のところ多くの方が
酸性縮毛矯正はダメージしない
という認識の方が多いように思います

まあ、美容師さんや広告で
『ダメージしない酸性縮毛矯正』
的な広告や打ち出しが多いのでそのように
思われる方が多いのは仕方のないことだと
思います。

では、本当にアルカリ性の縮毛矯正はダメージがひどくて
酸性の縮毛矯正はダメージが少ないのでしょうか?



アルカリ縮毛矯正=ダメージ大
酸性縮毛矯正=ダメージ小
って本当かな?




結論から言うと
全く同じ条件の毛髪を同じように
ストレートに整えた場合


同じレベルでダメージします。

えっ!?ってなりますよね(笑)
でも本当です!!

アルカリ性の縮毛矯正も
酸性の縮毛矯正も同じようにダメージはあります。

※厳密にいえば全く同じダメージ
するわけではありませんが、
同じようなレベルでダメージします


では、なぜ髪への負担が同じなのか
ちょっと、説明しますね。



アルカリ縮毛矯正も酸性縮毛矯正も
髪にダメージをさせてしまう理由




※髪の毛の条件は同じとして考えます。

まずは、縮毛矯正で髪の毛のクセや
ボリュームを整える仕組みですが、
縮毛矯正の1剤(還元剤)で髪の毛の中の
たんぱく質の結合(シスチン結合)を切り
離してストレートアイロンで形を整える。
縮毛矯正の2剤(酸化剤)で再結合させる。

ものすごくザックリ説明するとこんな感じです。


本当はこの間にものすごく緻密な計算と
テクニックが凝縮しているわけですが
そこは説明しだすと皆さんこのブログを
読むのを止めてしまうと思うので、
割愛させてもらいますね(笑)

と、いうような仕組みというか
流れで縮毛矯正でクセが整うわけです。
アルカリ縮毛矯正と酸性縮毛矯正の
縮毛矯正1剤(還元剤)の強さを比較した場合


アルカリ性のほうが還元力は強いです。

言い方を変えると、
クセをのばし整えるのに有効です。

酸性の場合還元剤が弱いので
還元剤によるダメージは少ないです

言い方を変えると
クセが強い場合には薬剤のパワーが
足りない場合があります。


では次にストレートアイロンで
まっすぐに整えていく際。

アルカリの薬剤で還元した髪は
薬剤でしっかり結合が切れてるので
普通のパワーで綺麗に整います。

酸性の薬剤を使用した場合は、
還元作用が弱いためアイロン処理の際
かなりのパワーが必要になります。

どうするかというと、

髪が濡れたままジュージューいわせながら
高温のアイロンでガンガン引っ張る。



こんな感じでクセを整えるわけです。


薬剤のパワーがあり、しっかりと還元できる
アルカリの薬剤は、ストレートアイロンの
物理的パワーが過剰に必要ありません。

一方、酸性縮毛矯正は薬剤のパワーが弱いため
かなりアイロンなどの物理的パワーが必要になります。


結果的に、同じような髪のクセを整える場合は
トータル的に同じように髪に負担をかけます。
酸性縮毛矯正だからと言って髪が痛まない。
ダメージレスってことはないという事ですね。



くせ毛のAさんがいたとして
このAさんの髪を綺麗に整えるのに必要な
パワーをトータルで10必要だったとします。

アルカリ縮毛矯正の場合

還元剤によるパワーを7
物理的パワーを3
トータル10のパワーを使用して整える。

酸性縮毛矯正の場合

還元剤によるパワーが3
物理的なパワーを7
トータル10のパワーでAさんのクセを整える

こんなイメージでしょうか

※この数値はあくまでも例えでイメージです。
実際のパワーではありません。




結局、アルカリの縮毛矯正と酸性の縮毛矯正どちらがいいの??


どちらでもいいです!!
ここまできて、どちっでもいいって!!
って思いましたか?

どちらも、髪に同じように負担はかけますので
どちらでもいいと思います。

じゃあ、ぼくはアルカリ縮毛矯正と
酸性縮毛矯正どちらでクセを整えるかって言われたら

だんぜん、アルカリ縮毛矯正です。

もちろん例外もありますが、基本的には
アルカリ縮毛矯正が多いですね。

アルカリ縮毛矯正の場合は薬剤の還元力があります。
髪質に合わせて還元剤の強さの調整ができるので
無駄に髪の毛に負担をかけることもありませんし
クセも綺麗に整います。


酸性縮毛矯正だと薬剤のパワーが足りず
アイロンの物理的パワーに頼ることになり
かえって無駄にダメージさせてしまう印象があるので

ぼくの場合はいろいろ調整しやすいアルカリが多いです。
※あと、酸性の場合は酸化が弱くしっかり結合
してくれないので後々のダメージは
意外と酸性のほうがあるのかな~とも思います。


もちろん例外もあり、

・クセがあまりなく髪が弱そうな方。
・髪の毛がアルカリに弱い方。
・クセをのばすというよりは
・ボリュームがちょっと落ち着く程度でいいとか。
・すでに縮毛矯正がかかっている部分を
 ちょこっと整えるとか。

そんな場合には、酸性の縮毛矯正をします。


でも、基本的にはアルカリ縮毛矯正が
仕上がりもよく、結果的にダメージも少ないと思います。




まとめ

アルカリ縮毛矯正も酸性縮毛矯正も
どちらも薬剤を使用して熱処理をします。
結果的にはどちらも髪に負担をかけるという事は
ご理解いただけましたか?

ここで言いたいことは

アルカリ縮毛矯正だから髪がダメージしすぎる
酸性縮毛矯正だから髪は痛まない
という事ではないです。


髪質やクセの強さによって薬剤を使い分けて
適正な処置をするという事の方がとても重要です。


今後、縮毛矯正をかける時の
美容院、美容室、美容師さんを選ぶ時の
参考にしていただけたらと思います。



人気のブログ記事です


縮毛矯正に失敗してダメージ。本当に縮毛矯正の失敗かな??
髪質改善縮毛矯正で艶髪に♪

Instagramにお客様のリアルなヘアスタイルの
画像と動画アップしてるのでチェックしてみてください
Instagram

最後まで読んでいただきありがとうございました。







 

美容室 PROVENCE(プロヴァンス)

神奈川県藤沢市辻堂2-5-13 [ MAP ]
TEL 0466-52-6050